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アルツハイマー病をくい止めろ(NHKスペシャルを見た)

アルツハイマー病をくい止めろ NHKスペシャル 2014.1.19放送をみた。これまで治らない、進行を遅くするしかないと言われたアルツハイマー病が「頭を使う運動療法」で改善することを知った。治療薬も2年後には登場するかも知れない。認知症患者が急増する日本だが、ようやく道が開けてきた。糖尿病は諸悪の根源である。血糖値が高いとアルツハイマー病になるリスクは高くなる。食生活を見直し血糖値を上げない食生活を心がける必要がある。それと共に、頭を使いながら運動をすると認知症予防になることが期待される。放送の内容をメモしたので記録する。

番組の冒頭でナレーターが「アルツハイマー病を予防する方法が明らかになってきました」と驚きの宣言。計算等の課題をこなしながら運動する動作が大きな成果を上げていると言う。
運動が脳の中で神経細胞を蘇らせることが分かって来た。薬では出来なかったことが運動で可能になったと言う。運動プログラムにに参加した人は1年で海馬が大きくなり、記憶力が向上したという。

研究者は「認知機能を改善保持することは運動によって確実に出来る。絶対やった方が良い。」と言う。

アルツハイマー病の脳の変化は発症の25年前に始まる

DIAN研究という世界中の150人を超える研究者が参加(日本は不参加)して行われた国際研究で、「アルツハイマー病の場合、なんと発症の25年前から脳に変化が起きている」事を突き止めた。

薬の開発も加速している。進行を止める薬や発症を予防する薬の臨床試験が始まっている。研究者は「アルツハイマー病は克服できる。病気の進行を断ち切るチャンスが到来した」という。認知症の7割を占め急増するアルツハイマー病は脳が萎縮し記憶力が低下し、やがて運動能力も奪われていく病気。これまで進行を食い止めることは出来ないと言われて来た。

アルツハイマー病とはどんな病気か:

アメリカセントルイスのワシントン大学を中心としたDIAN研究で6年前から画期的な研究が進められている。150人を超える研究者のリーダーはジョンモリス教授。モリス教授はこれまで30年研究しているが、これまでは効果的な成果がでなかった。

そこで、家族性アルツハイマー病の人達に注目した。ある家族は14人中11人がアルツハイマーを発症。平均50才で発症している。300人の患者が研究に協力することになり徹底した検査が行われた。その結果、すでに30代で脳に異変が起きている事が分かった。脳の活動の結果生まれる神経細胞の老廃物であるアミロイドβの蓄積が起きていたのである。アミロイドβが発症の25年前に溜まり始めている事を発見した。その後、1年1年アミロイドβは溜まり続け発症の時にはアミロイドβが脳全体に広がっていた。アルツハイマー病は70才を超えると発症が増える。自覚症状は無いのに、45才から変化が起き始めていることになる。

更に、15年前から別のたんぱく質「タウ」が増え始め、神経細胞を破壊し始める。神経細胞にとどめを刺すのはアミロイドβでは無くタウであることも分かった。神経細胞の中にタウが集まるとやがて神経細胞は死滅する。タウが最初に溜まるのは脳の奥深くにある海馬。海馬は記憶の中枢。海馬がやられて萎縮すると記憶力が低下しアルツハイマー病を発症する。アミロイドβが溜まり初めてもタウが溜まり初めても自覚症状は全くない。その後海馬の萎縮が進行し症状が現れてくる。発症の5年ほど前に軽い物忘れを経験する。その後発症し日常生活に支障を来す記憶力の低下が進む。

「脳の仕組みは単純では無い。非常に複雑です。アルツハイマー病による脳の変化、そのメカニズムに我々はようやくたどり着いた。アルツハイマー病を治療するだけで無く、予防さえも可能になる新しい時代の幕開けになるはず」とジョンモリス教授は言う。

アルツハイマー病の正体は分かった。具体的な攻略法はどうか?

イギリスの大学が開発した「LMTX」と言う薬がある。これはタウを薬で叩くもの。臨床試験に参加した人は本来なら寝たきりになる時期が来ても全く進行が見られていない。320名が参加している。第2相の臨床試験の結果、薬の効果で認知機能の低下が抑えられている事が分かった。薬が集まったタウを分解し神経細胞が死滅することが防がれアルツハイマー病の進行がSTOP出来る事が分かった。臨床試験は最終段階にある。被験者は1300人に拡大され効果と安全性の確認が行われている。

アメリカでは過去101の薬がアルツハイマー病のために開発されたが最終段階で全て失敗しているので楽観は出来ない。LMTXがアルツハイマー病を食い止める最初の薬になるのか、結果は早ければ2年後に出る。

ドイツ人医師のアロイスアルツハイマー博士が最初にこの病気を報告してから100年。今や人類最大の敵と言われるアルツハイマー病。昨年12月、G8各国により史上初の認知症サミットが開催された。世界中で認知症患者が急増していること、及び、認知症に掛かる社会的費用が他の病気に比べて多い。つまり、がんや心臓病、脳卒中より圧倒的に多額の費用がかかり、このまま放置すれば個人はもとより国の経済まで破綻しかねない危機感が会議をもたらしたとも言える。薬の開発などで協力し合う事が決まった。

先進国の中で最も早くアルツハイマー病の患者の急増に直面するのは日本。2012年現在で認知症の患者が推定462万人にいて、その7割がアルツハイマー。30年後には認知症患者は1000万人を突破すると推測されている。

物忘れが増えたと感じる人に朗報。萎縮する海馬を鍛えて記憶力の低下を防ぐ方法があった!

海馬を鍛える戦略があった。効果が一番期待出来るのは発症する直前の人、つまりMCI軽度認知障害の人達、アルツハイマーの予備軍の人が一番効果がある。軽度認知障害MCIは日本に400万いる。65才以上の8人に1人の割合になる。MCIの人が必ずアルツハイマー病を発症するわけでは無い。5年以内に発症する確率は50%と言われている。

国立長寿医療研究センターの島田裕之自立システム開発室長のグループでは、MCIの人を対象に海馬の萎縮を食い止める予防プログラムを考えた。運動である。「もしかしたら薬を飲むより大きな効果を得られるかも知れない。認知機能を改善保持することは運動によって確実に出来る。絶対やった方が良い。」と島田室長は言う。

画像診断等を使わず、その人の認知機能を調べる方法を開発した。⇒詳細はNHKのホームページにあります。こちら
検査の結果、記憶力が悪くなっている人は軽度認知障害(MCI)の疑いがあるので予防プログラムに参加すると良い。

予防プログラムでは計算をしながら運動をしたりする。運動と同時に頭を働かせることがポイント。
例えば、100から次ぎ次ぎに7を引いていくもの。(100-7 -7 -7・・・) 
この他、踏み台昇降をしながら、ちょっと難しいしりとり遊びを行う。
Aさん:しらす すいか カボチャ
Bさん:すいか かぼちゃ ちゃどころ
Cさん:かぼちゃ ちゃどころ ろば
Aさん:ちゃどころ ろば バカ
等と前に2個の単語を繰り返す。
これらを週に1回90分行う。

こうした運動が細胞レベルで脳を再生させる事が明らかになっている。運動で筋肉が刺激されると血液中の成長ホルモンが増加し脳の海馬で、BDNFがより多く分泌され新たな神経細胞を生み出すようになる。このとき運動と同時に計算やしりとりで海馬に負荷をかけると、新しく出来た神経細胞同士のつながりが増し活性化していく。こうして海馬の神経細胞が再生される。例え、タウの増加により神経細胞が死滅しても、この運動により神経細胞を増やすことができれば、海馬の萎縮を防ぐことができるかも知れないという理論。世界でも過去に例の無い研究が進んでいる。

何故日本でアルツハイマー病が増えたのか?

日本ではアルツハイマー病の患者が増え続けている。何故増えているのか、この研究を続けているのが九州大学久山町研究室(環境医学)清原裕教授等のグループ。久山町4000人で過去50年に追跡調査をしてきた。世界でも有数の疫学調査。アルツハイマー病の有病率を調べた。1992年、久山町では65才以上の1.8%がアルツハイマーと診断された。ところが、2012年には12.3%と急増した。何故増えたのか? 背景にはライフスタイルの変化があるのではと清原教授は考えている。中でも食生活の変化があると見ている。

久山町を調べた結果、浮かび上がったのが住民の食後血糖値の異常者が7倍に増えていること。(糖代謝異常) 更に、食後血糖値が高い人ほどアルツハイマー病になるリスクは高くなることが分かった。日本の食生活が欧米化したことが考えられるという。特に、動物性脂肪の摂取が増えたことが一番影響があると考えているという。これまでアルツハイマー病は高齢化だけが原因と思われたが、生活習慣が影響していることが分かった。

アミロイドβの攻略法は?

ワシントン大学のデイビットホルツマン教授は145人の協力でアミロイドβの攻略法を調べた。睡眠の質とアミロイドβの関係を調べた。アミロイドβの量を量った結果、アミロイドβは脳が活発に働くときに作られ、寝ている間の睡眠の質が良い人はアミロイドβが排出される。つまり、良い眠りがアルツハイマーを予防する可能性がある。良い眠りとは睡眠中体動が少ないもの。ベッドを動き回るのは睡眠の質が悪いと考えた。睡眠の質を上げることはアルツハイマー病の予防につながるかもしれないと結論づけた。

アミロイドβを取り除く薬はないのか?
 
スイスの製薬会社が開発中の「ガンテネルマブ」と言う薬が6ヵ月の投薬でアミロイドβを取り除く事が分かったが、まだ世に出ていない。理由は、発症後にアミロイドβを取り除いても効果がないことが分かった。そこで、昨年から家族性アルツハイマー病の患者210名の協力で発症前に予防薬のテストを始めた。究極の早期治療の実験が始まった。結果が出るのは2年後


頭を働かせながら運動をする研究の結果はどうなったか?

国立長寿医療研究センターの考えながら運動する療法の結果が出た。

参加者全体154名の結果が得られた。
記憶力が1年前よりも向上した。
海馬が萎縮せずかえって大きくなった。
世界に先駆けて運動で記憶力は向上することが分かった。

運動によってMCIの方々、少し脳の機能が落ちかけて来ていても記憶を中心とした認知機能を上げることが出来る事が分かった。 絶対やった方が良い。」と島田裕之自立システム開発室長は何度も強調した。

研究者の挑戦はこれからも続くが、アルツハイマー病はいずれ克服出来る事が分かった。

ホームページ
NHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」http://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/
軽度認知障害の早期発見テストhttp://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/pdf/question.pdf
有酸素運動をしながら、脳に負荷をかけるプログラムhttp://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/pdf/program.pdf
アルツハイマー病をくい止めろ!の動画 http://goo.gl/Ix2PYb(Daily Motion) ←NHKのテレビを見忘れた人必見! 

以上がNHKスペシャルの放送の要旨ですが、今回の放送は、「治るアルツハイマー病」として将来に希望の持てる内容でした。尚、アルツハイマー病全般について、管理人のホームページでもこれまで得られた情報を集積しています。必要な場合にはご覧ください。⇒こちら

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趣味は、ドライブ、花の観賞、旅行、パソコン、カメラ、軽音楽を聞くことです。健康・医療問題にも関心があります。東日本大震災と福島原発事故は人生観と生活習慣を変えました。
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