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朝起きたら片耳が聞こえない:突発性難聴

キーワード:突発性難聴、朝起きたら片耳が聞こえない、ステロイド 入院治療 ストレス
「朝起きたら片耳が聞こえない」こう言う症状を訴える人が増えているという。これは一大事と耳鼻科を受診すると、聴力検査のあと、「突発性難聴」と告げられ、症状が軽い場合は別として、通常は「即入院」となってしまうそうだ。そして治療が早いほど回復が見込めるとステロイドの点滴治療が始まる。完治する人30%、改善する人50%、効果が無い人20%となっている。異常を感じたら様子を見ていないで早く病院に行くことだ。

どんな病気

文字通り、ある日、目が覚めたら片側の耳が聞こえないとか、TVを見ていたら突然音声が聞き取れなくなりテレビが故障したかと思った等、突然聞こえが悪くなる特徴がある。内耳性の感音性難聴が起きる。通常、聴力の改善、悪化の繰り返しはない。徐々に聞こえが悪くなるとか、症状が良くなったり悪くなったりするときはメニエール病等別の病気を疑う。99%は片耳に起きる。

一過性のめまい感(半数の患者で起きる)、耳鳴り、耳閉感、吐き気、音が割れて聞こえるなどの症状を訴える人もいる。 聴力が回復するとめまいは出現しなくなる。

原因は分かっていないが、ストレスや生活習慣が関係があると考えられている。患者は年々増えている。ウイルス感染説、内耳循環障害説があるがはっきりしていない。メタボなど生活習慣病の患者に多いと言う医師もいる。疲れたあとに発症しやすい傾向はあるようだ。 遺伝性はない。

50~60歳代に多いが、若い人や小児、高齢者でもかかる。男女差はない。1年間の患者数は10万人に30人程度。35,000人が発症する。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病であるが、医療費の助成のある特定疾患治療研究事業対象の疾患ではない。飲酒喫煙歴はあまり関係がないようである。

突発性難聴は再発しないことが一つの特徴とされており、突発性難聴が再発する場合は、外リンパ瘻、メニエール病、聴神経腫瘍など他の疾患を考慮すること。

検査

問診と聴力検査で診断出来るが、必要に応じて、眼振検査、脳波検査、MRI検査、レントゲン検査、血液検査などを行い、メニエール病や聴神経腫瘍、ウイルス性内耳炎、心因性難聴、内耳梅毒、外リンパ瘻、前下小脳動脈梗塞、音響外傷性難聴などを鑑別する。特に、急性高度感音難聴を起こす場合は聴神経腫瘍などとの鑑別のため、内耳道MRI検査は是非受けるようにしたい。

治療

発症後1週間以内に治療を始めるのが重要。2カ月を過ぎると回復困難になると言われる。症状が出たら出来るだけ早く耳鼻咽喉科を受診。

安静にして、ステロイド剤(リンデロン等)を点滴(又は内服)を投与するのがほとんどの医療機関での第一選択肢となっている。その他に、血流改善薬(アデホスコーワ等)、代謝促進剤(メチコバール等)、ビタミン製剤、利尿剤、ATP(アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物)製剤、高気圧酸素療法、星状神経節ブロック注射等などが併用される。難聴の度合いが軽い場合は外来通院で治療できる。

聞こえが悪く、全く聞こえないか60dB以上でないと聞こえない中高度の聴力障害や、めまいが伴う、透析患者や糖尿病などの持病を持った人は10日間程度の入院治療が必要になる。→病院や患者の症状によって変わるが、1例では、第1クール5日間、リンデロン10mgg-10mg-8mg-8mg-4mgを点滴投与し、これで改善しなければ、第2クールとして再び5日間、リンデロン10mg-10mg-8mg-8mg-4mgと繰り返し点滴投与して入院治療は終了し、以降は外来通院治療となる。

安静を保つためには個室が望ましい。入院中は可能な限り、テレビ、ラジオ、電話は控えたい。

病院によっては、高気圧酸素治療も併用し、内耳の循環改善を図る。ただ、劇的な改善は見込めないと言われる。治療前に実績をよく聞いたが良い。

病院によっては、ステロイドの点滴で効果が出ない人に、ステロイドを針やチューブで直接中耳腔に投与する方法も行なわれる。 名古屋大病院の耳鼻咽喉科では、「ステロイド鼓室内注入」治療を行っている。鼓膜に注射針を刺し、その奥の内耳近くに、ステロイドを注入し、難聴や耳鳴りの引き金とみられる内耳のなんらかの悪い状態の改善を狙う方法だ。同科教授の中島務さんによると、薬液が全身に拡散する点滴よりも、ピンポイントで内耳に薬を届けることができるので、効果が期待できると言う。

同病院で2004年1月から今年6月まで、点滴治療などでは効果が乏しかった突発性難聴患者32人にステロイド鼓室内注入を行ったところ、聴力がある程度改善したのは13人。耳鳴りも8人が改善した。突発性難聴は発症1、2か月で聴力が固まる。中島さんは「一般的な治療で効果がないケースでは、鼓室内注入は試みる価値がある」と話している。(2006年10月20日付け読売新聞の記事より要約)

名古屋大学耳鼻咽喉科における突発性難聴に対する鼓室内デキサメサゾン注入療法 の記事はこちらを参照。

ステロイド鼓室内注入治療はステロイド全身投与無効例に対する救済治療、糖尿病など全身投与の困難例の初期治療、単独での初期治療として行われる事があるが、現時点では症例数が少なく治療実績が固まっていない。経口ステロイドの方が簡便で安価な治療であることから、経口ステロイド禁忌の患者などには鼓室内投与が選択肢になると思われる。
岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室佐藤宏昭教授のHPはこちら

一般的には、完治する人30%、改善する人50%、効果が無い人20%となっている。
発症後2週間以上立って受診した人、聴力障害が強い人(発症時平均聴力レベルが90dB以上の高度難聴例)、回転性のめまいを伴う人、糖尿病などの持病がある人、高音難聴の人は治療効果が出にくいと言われる。

京都大学では再生医療の臨床試験中。研究段階で、効果も副作用もまだはっきりしていない。2011年3月8日付け読売新聞によれば、「京大耳鼻咽喉科講師の中川隆之さんによると、耳の奥の内耳には、カタツムリのような形の器官「蝸牛」があり、聴覚細胞が集まっている。臨床試験中の治療は、この蝸牛に接する膜に、細胞の成長を促す薬剤「インスリン様細胞増殖因子」をゼリー状の物質(ゲル)に含ませて張り付ける。突発性難聴は聴覚細胞が弱って起こると考えられるが、ゲルで張り付くことで約1週間にわたって薬剤を蝸牛に作用させ、死にかけの聴覚細胞を元気にすることを狙う。京大病院では07年から、発症1か月以内でステロイドが効かなかった患者25人にこの治療を行ったところ、半年後に過半数の14人で聴力が改善した。治療直後、めまい、外耳炎などが出た人もいたが、1週間程度で症状は消えたという。
今年は9施設と共同で、突発性難聴の患者120人に対象を広げた臨床試験を行う予定。中川さんは「老人性難聴や、内耳に異常が起きてめまいなどの症状が表れるメニエール病などにも有効かもしれない」と期待している。

【突発性難聴の患者を対象にした多施設共同臨床試験について】
対象は、突発性難聴で、発症から25日以内の患者。京大病院耳鼻咽喉科では4月から、患者の受付を開始する予定。
臨床試験への参加を予定している施設は、ほかに8施設あるが、開始時期は未定(3月8日現在)。参加予定8施設は、弘前大病院、筑波大病院、虎の門病院、信州大病院、名古屋市立大病院、神戸市立医療センター中央市民病院、愛媛大病院、九州大病院。

突発性難聴の最新情報、メニエール病、聴神経腫瘍等については管理人のHPを参照。

  

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