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福島原発の現状と危険性・・・4号機も冷えて大丈夫

キーワード:福島原発事故 福島原発の現状と危険性・・・4号機も冷えて大丈夫
中部大学武田邦彦先生のブログに、「福島4号機の現状と危険性」という記事が出ていたので転載します。

福島原発の爆発事故から1年1ヶ月が経ったが、今でも「また爆発するのではないか」と心配している方が多い。その原因は、「4号機の燃料プールが崩落すると東京を含めた関東地方の人はすべて逃げなければならない」と警告する人がいることにもよる。

事故直後、原子力委員会が関東全域の待避が必要になる可能性もあるという報告を出していて、それが隠されていたり、今でもみんなが心配しているにに保安院の原発データは4号機のプールだけ公開されていなかったり、政府側の不親切が目立つからでもある。

原子力の専門家にはある特徴があり、「俺たちが安全だといっているのに、不安に思う連中は相手にしない」という心を持っている。でも、現実に安全だと言っていた軽水炉が爆発したのだから、「自分の知っていることは一部だ」という謙虚な気持ちが必要で、相手が不安に思っていることを丁寧に答える方がよい。
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福島原発1号機は最初に水素爆発をしたが、これは原子炉の中にある燃料棒を冷やすことができなくなったので、金属が腐食(酸化)して水素が発生し、それが爆発したものだ。燃料棒は2800℃になっているので融けて、「下」に落ちている。「下」というのが原子炉内、格納容器内、もしくは床だが、どこにあってもあまり変わりは無い。

原子炉内にあれば原子炉の上から注水していて、1号機の原子炉内温度は26℃だから爆発もしないし、臨界にも達しない。原子炉の下が抜けている場合、2800℃の燃料が16センチの鉄板を抜けたのだから、そこでかなりの熱を失う。

格納容器の下にある場合、原子炉の床が抜けているのだから、原子炉に注入している水は原子炉から格納容器に抜けているので、やはりここも冷やされている。もし、格納容器の下で大きな発熱があれば、その熱は上部に上るので、原子炉内が26℃ということはない。

さらに格納容器を突き破って床(地下)に落ちていた場合、1万4000トンの水があり、沸騰していないから、その中に潜ってるだろう。すなわち1号機は問題がない。また爆発で無くなった屋根はすでに修復されている。
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2号機は事故時、窓が破れたなどで水素が建物内にたまらず(ということは大気中に放射性物質がでたということだが)、建物は残っている。でも燃料は溶融して1号機と同じ状態と考えられる。

2号機の特徴は、1号機、3号機の室内の線量率が毎時数シーベルトなのに比べて、60シーベルトと格段に高く、人間が10分もいれば死んでしまう。だから、原子炉と格納容器の破壊は進んでいて、燃料が格納容器の外に出ていると考えられる。

このような状態は10万年に1度(原子力安全委員会指針では、格納容器の外に大量の放射性物質が出るのは10万年に1回という設計になっている)という設計基準になっているので、その意味では原子炉の設計をまったく間違えたと言うことができる。これだけでも原子力技術者は大きなことはいえない。原子炉内の温度は温度計があまりの高い線量で故障しているが、おおよそ60℃ぐらいと思われる。

3号機はすべてにおいて1号機と似ていて、屋根がないぐらいの違いである。クレーンで中の破壊されたものを順次、取り除いていると考えられる。炉内温度は40℃ぐらい、燃料プールは1から3号機と同じく20℃近辺である。
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さて4号機だが、ここには原子炉内に燃料がなく、水素爆発はしたけれど使用中に取り出した燃料と使用済み核燃料が1500本ばかりはいった燃料プールがあるだけだ。だから爆発してもそれほどの放射性物質は飛ばなかったとみえ、毎時0.5ミリシーベルトと、1号機や3号機に比べれば1000分の1、2号機とは1万分の1ほどである。

つまり4号機は原子炉内に燃料がないか、あっても静かな状態にあることは間違いない。4号機で水素が発生した形跡もないので、現在の線量率などから考えて、3号機からの水素で爆発したものと考えられる。

また、燃料プールの崩壊を防ぐために燃料プールの下につっかえ棒を設置する補強工事が終わっていて、震度4から5の地震では倒壊することはないと考えられる。最近、プールの循環冷却が不調だったが、現在(3月15日には温度が30℃以下に下がっているので、問題は無い。

プールは外部の循環によって冷却しているし、1500本という数は質が違うほどの数ではない。
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このように一つ一つ慎重に状態を見ていくと、普通に考えて福島原発が危険な状態にあるとは考えられない。4号機のプールが干上がっても、それで直ちに放射性物質が大量に噴出することはない。現在でも燃料棒は水の中に入っていて、原子炉容器のような圧力容器の中にあるわけではないので、いわば「むき出し」の状態だ。

だから、もし燃料棒から大量の放射性物質が漏れていたら、最初は水に溶け、それが空気中に出てくるから、0.5ミリシーベルトのような低い線量率にはならないと考えられる。また、水を失って露出したからと言ってすぐセシウムが蒸発する訳でもない。

もし大規模に崩落したら、建物の下には2万トンの汚染水があるので、それに接触するか、新たに投入される水で冷却される。もしプールに穴が空いたら、水を追加すると考えられる(現在の1号機から3号機と同じ状態になる。

もともと、日本の原発は燃料棒を抱えていてそれがプールに入っているので、どの原発も4号機と同じ危険性を持っている。4号機は建物が一部破壊されているが、他の原発も震度6以上の地震に見舞われたら同じ状態になる。
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以上のことから、福島原発の危険性は低い。それにこのブログで再々、指摘しているが、核燃料の崩壊熱は500分の1程度になっているので、爆発直後から見ると注水量も100分の1以下ですむ。

むしろ、私は福島のセシウムの再飛散、連続する食材の汚染、福島の3分の1の土壌の汚染とそこに住む人たちの健康、それに瓦礫やそのほかのものの搬出、福島県から他の地方に移動した人のケアーなど、報道が伝えるべきことが多いのに、それをカモフラージュするために国民の関心を福島原発に引きつけているように感じられる。

まずは「安心してください」。それより今でも危険なのは東京の新宿以東の外部線量と、続いている食材汚染で、特に危険なのは「生活圏内の線量」や「食品汚染」をほとんど報道しないことである

北朝鮮のミサイルの時もそうだが、ミサイルが降ってくる可能性のある「危険」な時間には報道せず、ミサイルの破片が落ちてから報道するのでは、何のためのNHKなのだろうか?

(平成24年4月16日)

武田邦彦

  

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埼玉県在住・男性
趣味は、ドライブ、花の観賞、旅行、パソコン、カメラ、軽音楽を聞くことです。健康・医療問題にも関心があります。東日本大震災と福島原発事故は人生観と生活習慣を変えました。
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